こんにちは、やまとです。
資産運用において重要なことの一つに、“お金を増やすこと”があります。これはすべての投資家の目的であり、最重要事項です。
また、それと同じくらい重要なこととして、“お金を減らさないこと”があります。ただ、こちらは意外と重要視されていないと感じます。
本記事では、後者の“お金を減らさないこと”に焦点を当てた“カウチポテトポートフォリオ”について解説していきます。
カウチポテトポートフォリオとは?
カウチポテトポートフォリオとは、株式50%、現金or債券50%の資産配分により資産運用する投資戦略になります。
株式と現金or債券の比率を半々にする理由は、運用資産全体の値動きをマイルドにし、株式市場の上昇局面では株式の上昇の恩恵を受け、下落局面では株式の下落を債券の上昇でヘッジすることが出来るからです。
ちなみに、カウチポテトポートフォリオの名前の由来は、“カウチソファーでのんびりポテトチップスを食べながら、ダラダラ過ごすようなズボラな資産運用”から来ています。
名前の由来の通り、売買を繰り返したり、頻繁にリバランスする必要もなく、四半期毎、半年毎、1年毎のリバランスでも十分だと思います。
資産配分は上記の通りですが、その中身は個人の資産運用に対する考えを反映させることをお勧めします。この点について、株式部分・債券部分に何を組み入れるかを考えてみましたので、下記に纏めておきます。
ポートフォリオの株式部分に何を組み入れるか
株式部分に組み入れる商品を考える時に基本となるのは、S&P500に連動するVOOや新興国から先進国にまで全世界に投資が出来るVTです。
また、投資妙味のあるセクターを見つけられたらテクノロジーセクターETF(VGT)やヘルスケアセクターETF(VHT)、エネルギーセクターETF(VDE)などセクター別ETFを組み入れるのも有りです。
ただ、これから資産運用を始める方は、まずはVOOやVTなど分散性の高い商品に投資をすることを勧めます。(最初から個別株でポートフォリオを構築するのは難易度が高いので)
そして、自分自身が資産運用に求めていること(キャピタルゲイン、インカムゲイン、安定的な資産運用、手間の掛からない資産運用など)を把握出来たら、徐々に個別株やセクター別ETFを活用することで幅が広がって理想的なポートフォリオが構築出来ると思います。
ポートフォリオの債券部分に何を組み入れるか
株式と同様に債券部分に組み入れる商品にも、基本となり得る商品があります。
短中期の米国債を中心に約9,000銘柄に分散投資が出来るBND、BNDと非常に似た性質で約8,000銘柄に分散投資が出来るAGGが代表的な銘柄です。
また、HYGのような配当利回りが高く格付けが低いハイ・イールド債(ジャンク債)、TMFのようにレバレッジ型債券ETFも存在します。
ちなみに、僕はポートフォリオに残存期間7〜10年の米国債で構成されているIEFと残存期間20年超の米国債で構成されているTLTを組み入れています。(TLTはコロナショックで大きく値上がりしました🤗)
先にも述べましたが、これから資産運用を始める方はBNDやAGGなどの代表的な債券ETFを利用し、資産運用に慣れてきたらハイ・イールド債やレバレッジ型もポートフォリオに加えてみる流れが良いと考えます。
カウチポテトポートフォリオから運用スタイルを模索する
資産運用を続けることで、自分自身が資産運用に何を求めているのか次第に見えてくると思います。
それに応じてポートフォリオを変化させ、心地良いスタイルを構築して行くことが資産形成において重要だと考えます。
その先駆けとして、本記事で紹介したカウチポテトポートフォリオなどの運用スタイルを構築し、一つの軸を持って理想的な運用スタイルを模索して行くことが無駄のない流れだと思います。
基本を学びながらポートフォリオに徐々に変化を加え、ご自身の資産運用に対する視野・視点・視座の成長と資産の膨張を狙って行くことをお勧めします。
それではまた!
レイ・ダリオのオールウェザーポートフォリオに関する記事も、ぜひご覧ください。
